2017/12

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○通販についてはinformationをご覧ください。


 ↑木々→白雪、ティアナ&はやて

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ご無沙汰です。

こんにちは安曇です。
広告出ちゃいましたね。失敬失敬。

今更ながら、夏コミ&リリマジ、お疲れさまでした。どちらも自分は一般参加でしたけど、とても楽しかったですー。
はやフェイはやアンソロは手に取って頂けたでしょうか。
良かったら感想とか送ってあげてくださいねー。安曇だけじゃなくて執筆してくれた皆様にもね!
あたしなんて枕許にずっと置いてあるもんね!
時期を越えたら、自分なりに全作品のレビューかなんかもしてみたい、とか思いつつ。

自分は当面、イベントやアンソロとかの企画に乗っかる予定はありませんので、しばらくは一般参加で楽しみますわ―。
なのパは行こうかどうか迷い中。京都か・・・!行きたいね・・・!

毎日お尻を蹴っ飛ばされながら生きています。
そんな中、たまに拍手をぽっちりしてくださる方がいらして、本当にありがたいです。
全然更新してないのに来て下さってありがとうございます。


ほいで、ちょっと漁ってたら色々チラ裏的なものが発掘できたんで、こいつでお茶を濁します。
オレンジラビリンスの元になった一部分と、あと何か。

続きにしまっときます。

 

朽ちかけた壁を背にして、人影がぬらりと立ちのぼる。

浅い呼吸を繰り返しながら、はやては首を起こしてそれを見た。胸元が引きつるように痛み、密かに眉を潜めるも、敢えて平静を装う。

「いつまで寝ているつもりですか」

少年のような、少女のような、抑揚のない声がその場に冷たく響く。時代に置き去りにされたこの廃ビルにぴったりだと思った。

はやては口の端を吊り上げる。赤く腫れた頬にびりりと痛みが走ったが黙殺。

「寝心地が最高でな。アンタもどや?」

「いらないです」

相変わらずつれない。はやては鼻で笑った。

寝心地は最高に、悪い。ごつごつした岩肌は優しさのかけらも無いし、吹っ飛ばされた時背中をしたたかに打ち付けたせいで、たくさんの擦り傷を拵えてくれた。崩れた柱の欠片で左肩を抉ったのか、上着の裂け目から裂傷が覗いている。傷口は熱を持って鼓動と同じリズムで喚いていた。傷まわりの肌が赤黒く変色し、流れる血がべったりとこびり付いている。思いの外、深かった。AMFの中で、バリアジャケットの強度が劣化しているせいだ。全く以って厄介な魔法技術だと思う。はやては、他にも無いだろうかと傷の箇所を探ろうとして、やめた。腕や腿や腹部、背中に至って、どこもかしこも傷だらけだ。空気を吸い込めば、埃臭さが喉に絡みつく。咳き込むと肺が煩く収縮して痛かった。

「そんなに気に入ったなら、どうぞ好きなだけ寝てください」

起伏無く語る、少年のような、少女のような人影は――はやてとそっくりな顔を持っていた。二人の違いは体の大きさと、お互いが持つ色だけだ。ざんばらに切られた、はやてより黒い髪。生まれの違いを感じさせる、雪のように白い肌。はやてよりも幾分か小さい、その体。持ち得る性質は全く異なるのに、雰囲気が酷似していた。隣に並べば、それこそ姉妹と見紛うばかりに似ている。だけど残念ながら、そうではない。

(そうだったもう少し仲良くできたんやろか)

はやては頭の隅で考える。だけど、それをすぐに否定した。口元まで覆い隠す黒いマフラーを長く尾のようにたなびかせ、彼女は砂利を踏み潰しながら近付いてくる。

あの、マフラーの持ち主に、彼女は惨い仕打ちをした。いくら不可抗力だろうと、はやてにはそれが許せない。

ざりざりと耳に五月蝿い、死のカウントダウンが近付いてくる。

それでもはやては、口元に笑みを携えて彼女を待った。

「良く、眠れます、きっと」

はやての表情に気付いているのか。彼女は一定の歩調を保っている。はやては静かにそれを見ていた。

決して楽観しているわけでも、達観しているわけでも、諦観しているわけでもない。

『魔導師狩り』の薄い言葉に、はやてはまた、笑う。

「そりゃあ残念」

「残念?」

馬鹿の一つ覚えで、笑う。

「狸寝入りと寝相の悪さには、定評があるん、よっ」

一息に、はやては足元に転がっていたコンクリート片を爪先で蹴り上げた。



(オレンジラビリンスの元ネタ)



 

 「訃報」

 

 

通信を受けた時、その報せの内容よりも向こう側で声を震わせている元同僚の方が気にかかり、いまいち実感が湧かない、というのがはやての率直な心境だった。対岸の火事、という慣用句を思い出しかけ、慌てて頭の中から払い除ける。たちまち、空虚な隙間が頭の片隅にぽかりと生まれたような気が不思議とするのであった。

時間は平等だ。人々の些事に捕らわれず思惑に縛られない。雨が降ろうが風が吹こうが時計の針はくるくる回る。針が回れば朝になるのは定めであり、会社人は定時に仕事を始めるのが勤め。そして定時前に動くのが、社会人の常識だ。時間は平等だから、公平ではない。

はやてはいつも通り起きて、朝食を摂る為に隊舎を出た。良く晴れた冬の朝は薄氷みたいに冷たくて、腕を一振りしたらひびが入るのではと思う程にうっすら張りつめている。こういう雰囲気は嫌いではなかった。親友の実家には道場があって、そこは四季に因らずいつでもこんな空気に満ち、その場にいるだけで体は心地よい緊張に包まれた。頭を冷やしたい時、気持ちの整理をつけたい時など、たまに立ち入らせて貰ったものだった。

ひゅうと後ろから北風が追い越してくる。胸の内を掬われた思いで、「うう、寒い」と、はやては肩を震わせた。風の向こうで、灰色の建物が岩のように建っている。

食堂は、まだ午前中だというのに結構なにぎわいで、これから始まる忙しい時を象徴するかのようだった。本局の食堂はいくつもある上に局員の生活サイクルも様々な為、どこも満遍なく混んでいる。はやてはいつも、隊舎から一番近い食堂ではなく、少し離れたところを好んで利用していた。さすが時空管理局とでも言うべきなのだろうか、その食堂には和食のメニューが些少ながら用意されているのだ。

朝食をオーダーし、お茶を飲んで、慎ましい僧侶のようにゆっくりと食事を口へ運び、食後に一杯だけコーヒーを飲む。支給品のコーヒーの味は、どこでも同じだった。

はやての、一人の食事。もう見慣れてしまった、いつもの朝の風景。いつもとは少し違う、時の流れ方。目の前を過ぎゆく時間にしがみついていられなくて、いつもより時間をかけてコーヒーを飲んだ。

その事実を心のどこにもしまえなくて、ただ持て余していた。




(あの人が、亡くなられてしまった。)



 

「ひとりごと」

 

 

む。テスタロッサか。何用だ?

……主ならば外出中だ。書類?いや、何もお預かりしていない。急ぎでないのなら、上がっていけ。主もすぐに戻られる。茶ぐらい出そう。……なに、遠慮はしなくていい。というか、付き合え。皆出払っていて、退屈していたところなんだ。

何だその顔は。早く上がれ。

……何だと?貴様、誰にものを言っている。私が酔うわけないだろう。いや、それは少し語弊があるな。我ら守護騎士は人間達と同じように生活しているが、所詮はプログラムに過ぎん。本来ならば飲食によるエネルギー摂取は必要ない。主から魔力の供給さえ絶えなければ死ぬこともない。だが、主が「みんなで食べた方が美味しいんや」とおっしゃるからな。だから私たちは主と同じように食事をする。我々とて、食欲はなくとも味覚はあるからな。酒も飲める。だから飲んだ。

……だから、酔ってはいない。重ねて言うが、我々はプログラムだ。酩酊によるシーケンスの異常も、その異分子を自らで排除することが可能だ。酔うも醒めるも思いのまま、というわけだな。確かに今、システム内に若干の乱れが検出されているが、許容範囲内だ。つまり今の私は気分が良い。何ら問題はない。

うむ。そうだ。こんな夜には気分も良くなる。酒を飲みたくなるのも分かるだろう?

テスタロッサ、お前も一杯飲むと良い。ほら。良い夜だ。草木も虫も息を潜めてしまっている。風の呼吸が聞こえるだろう。世界の全てが、静けさに包まれている。こんな日に一人で飲むのは物悲しい。差しつ差されつ、思い出話をささめき合うのが丁度いいのだろう。

……あぁ。本当に寂しい夜だ。――あの日も、こんな風に静かな夜だった。

 



(こういう感じでシグナムの昔話が延々続く、というのを考えていた。)




どれもこれもハッピーな感じがしないwww
さすがの安曇クオリティwwww


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